傀儡
かいらい異読 くぐつ
名詞頻度ランク #28760 · 青空 334 例
標準
puppet
文例 · 用例
そして人々は彼を利用し、自己の野心の傀儡にした。
— 萩原朔太郎 『足利尊氏』 青空文庫
それから芥川氏の現在を見て誰しも気附くに違ひない事は、その創作集「羅生門」「傀儡子」時代に一期を畫して完成された芸術的境地に、云ひ換へれば、何時か其処に生じて来た作風の型に自ら飽き足りなくなつたらしい氏は、その境地を踏み出さう、その型を突き破らうとして、明に未に苦しみ続けてゐる事である。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
それだのに今自分にあの男を自分の欲望の傀儡にしようと思っていたような気がしてならないのは何故だろう。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
聴覚のほうが主になれば役者は材木と布切れで作った傀儡でもよい。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
脚絆穿で、むかし傀儡師と云った、被蓋の箱を頸に掛けて、胸へ着けた、扮装は仔細らしいが、山の手の台所でも、よく見掛ける、所化か、勧行か、まやかしか、風体怪しげなる鉢坊主。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 即ち名所の土の傀儡師が、箱から気を咲かせた草の面影なのであつた。
— 泉鏡花 『玉川の草』 青空文庫
アアハアアアハア……」空家の傀儡踊 みんな田の草を取りに行っていたし、留守番の女子供も午睡の真最中であったので、只さえ寂びれた田舎町の全体が空ッポのようにヒッソリしていた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
さればとて古い人を新らしく捏直して、何の拠り処もなく自分勝手の糸を疝気筋に引張りまわして変な牽糸傀儡を働かせ、芸術家らしく乙に澄ますのなぞは、地下の枯骨に気の毒で出来ない。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
標準
puppeteer
標準
prostitute
ウィキペディア曖昧さ回避
傀儡(かいらい) 「傀儡」は、操り人形のこと。「くぐつ」「でく」などとも言う。パペット、マリオネットを参照。 「傀儡子(くぐつ)」は、日本の中世・近世に、人形芝居を見せるなどして諸国を旅した漂泊の芸能者集団。 他者の手先となって思いのままに利用されている人物や組織の比喩。「傀儡政権」「傀儡君主」など。ロボットともいう。 傀儡 (映画) - 2018年公開の日本のミステリー映画。松本千晶監督作品。主演は木口健太。
関連項目
出典: 傀儡 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0