界雷
かいらい
名詞
標準
frontal thunderstorm
文例 · 用例
それ以外の場合、例えば界雷のように、時期をあまり選ばなくてやってくる雷を、大気電場の変化以前に予知するような人があったら、科学の方でシャッポをぬぐより仕方がない。
— 中谷宇吉郎 『吉右衛門と神鳴』 青空文庫
「なんだかいらいらする」「すっかりくさった」「どれもこれも癪に触って」といった種類のものです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
「……干鯛かいらいし……ええと、蛸とくあのく鱈、三百三もんに買うて、鰤菩薩に参らする――ですか。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
一樹が立留まって、繁った樫の陰に、表町の淡い燈にすかしながら、その「――干鯛かいらいし――……蛸とくあのくたら――」を言ったのである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
ビイルでも一ぱい飲めば、今の、この何だかいらいらした不快な気持を鎮静させることが出来るかも知れぬと思った。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
同性を見ていると、何だかいらいらして来る性分なんだわ。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
人民の眼からかくされている上層部の裏面的な政治勢力は、内閣および議会をかいらいとして表面上は財閥解体令を受け入れながら緊急金融措置令によって新円切換えを行い、さらに半年のうちに第二回の金融措置(一般に預金封鎖とよばれた)を行って特権的階級に手厚い保護を与えた。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
「おそれながら――」と阿賀妻は何かいらいらして云った、「善は急げで明早朝――サッポロまでお伴いたさせて頂きます」 そう云い切るときに彼の口調は独断めいて響くのであった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫