操り人形
あやつりにんぎょう
名詞
標準
puppet
文例 · 用例
(娘、舞台から引き去らるる操り人形のように、畸形に身を浮かして去る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
私は、毀れてしまった操り人形のように、あわれにも精も根も尽き果てた様子で、明るい真昼間の日ざしの中で眠りこけている姉の寝姿を見ていると、自分もつい悲しくなるのだが、しかし私は姉をそんなに不幸にしてしまったとしても、それはあくまで自分の罪でないことを、自分の胸に幾度も云いふくめた。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
大きく結んだ背中の帯と、両方へ捌き拡げた両袖とが、ちょっと三番叟の形に似ているなと思う途端に、むくりと、その色彩の喰み合いの中から操り人形のそれのように大桃割れに結って白い顔が擡げ上げられた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
」 ホームズ独特の強烈な威厳がこの悲劇の場を圧倒してしまい、誰もが等しく操り人形であった。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫
造物主の操り人形となり手先となって、飽きられた時投げ出されて死ぬのが凡人なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
それなのに彼の「純吉の小説」に依ると、純吉は全くY子の純吉である――といふのは、自分の主張が皆無で、純吉の心は全くY子の反映で、彼女の操り人形なのである。
— 牧野信一 『小川の流れ』 青空文庫
虚飾、追従、阿諛、狡猾、因循、愚鈍、冷汗、無智、無能――それぞれ、かういふ名前のついた糸に操られて、手を動かし、脚を投げ、首を振り、眼玉を動かし、口を歪める操り人形に自らを譬へずには居られなかつた。
— 牧野信一 『或る日の運動』 青空文庫
――彼は、自分が操り人形の身であることを忘れてしまつた。
— 牧野信一 『或る日の運動』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日操り人形について考えている。
操り人形という言葉は日本語で重要だ。
彼は操り人形の意味を理解している。
この文には操り人形が含まれている。
ウィキペディア曖昧さ回避
操り人形(あやつりにんぎょう) 糸で操る人形(糸操り人形) - マリオネットを参照。 手や指で操る人形 - パペットを参照。 ドイツのカードゲーム - あやつり人形 (カードゲーム)を参照。
出典: 操り人形 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0