機根
きこん
名詞
標準
patience
文例 · 用例
然し人々には、各持って生れた機根の相違があるゆえ、人々は自分の機根に於てこのうちのどれか一つを選んで宜しい。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
人々は我を善人とし、我に棄て難き機根ありとして、競ひて自ら教育の任を負へり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
それら皆其の折の機根相応に神を見たる真実|無妄の経験として、わが宗教生活史の一鎖一環をなす者にあらずや。
— 綱島梁川 『予が見神の実験』 青空文庫
経ということ それから、最後に「経」という字でありますが、元来この経とは、梵語のスートラという字を翻訳したもので、それは真理に契い、衆生の機根に契う、というところから、「契経」などとも訳されていますが、要するに聖人の説いたものが経です。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
武蔵野などを散歩していますと、よく路傍の石碑にきざんである、この仏のおすがたを見うけるのですが、とにかく、仏さまなら、もう阿弥陀|如来だけでよい、大日如来だけでよい、釈迦如来だけでも結構なようですが、衆生の機根万差ですから、これを救う方にもいろいろな形をした仏があるわけです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
末代に生まれた機根の衰えた衆生にとってまことにふさわしい教えである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
浄土他力の一法のみ時節と機根に適している。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
すなわち自力の教はただ釈迦在世および滅後五百年間の衆生の機根のすぐれた時代にのみ相応する教であって、像法、末法という機根の劣った時代には相応しない教であるのに反して、他力の教は在世正法、像法末法および法滅の時代に亙って、煩悩に穢され悪業に繋がれる人々を一様に大慈悲をもって誘引し給う教である。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
長い修行には相当の機根が必要だ。
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彼の機根の深さにはいつも感心させられる。
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子どもたちの成長を待つには、親に機根が求められる。
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標準
ability of the common man to understand Buddhist teachings
作例 · 標準
仏の教えは、衆生の機根に応じて説かれた。
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彼の機根では、この難解な経典を理解するのは難しいだろう。
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師は、一人ひとりの機根を見極めて指導にあたった。
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ウィキペディア
機根(きこん)とは、仏の教えを聞いて修行しえる能力のこと。また仏の教えを理解する度量・器のことで、さらには衆生の各人の性格をいう。一般にいう根性は、この機根に由来する言葉である。
出典: 機根 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0