純美
じゅんび
名詞形容動詞
標準
absolute beauty
文例 · 用例
あわれ、清く、高き、雪の日本アルプス、そのアルプスの一線で、最も天に近い槍ヶ岳、穂高山、常念岳の雪や氷が、森林の中で新醸る玉の水が、上高地を作って、ここが渓流中、色の純美たぐいありともおぼえない、梓川の上流になっている。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
しかもこの儘に、埋没させるには、あまりに華やかに、あまりに麗はしく、若々しい川の姿である、Rev. LO, Roke といふ日本へ来たことのある英国人は、五六年前、倫敦の王立地学協会で、講演して、「およそ全世界に見られ得るほどの川の純美は、凡て天竜川にあつまつてゐる。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
外国は知らず、日本の戦争はここまで「純美化」し、「能化」している。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
但し、議会の乱闘なぞとは全然正反対の意味に於けるアラワレなので……しかもその目的が利欲の観念を含まぬ、純粋な意味の勝敗のみに限られているだけに、吾々の日常生活や戦争なぞよりもはるかに高潮した肉体と精神の純真純美さを、あらゆる刹那に発揮し得るように出来ている。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
即ちその一つは純粋に芸術的な純美であって、他の一つはより人間的な生活感に触れるところの、或る別の種類の美である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
故に彼等は、純美としての明徹した智慧を悦び、描写と観照の行き届いた、表現の芸術的に洗煉された、そしてどこか冷たい非人間的の感じがする、或るクリーアに澄んだ美を求める。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ところでこの前の方の美、即ち「芸術のための芸術」が求めるものは、叡智の澄んだ「観照的」の純美であって、正しく美術が範疇している冷感の美に属する。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
然るに「生活のための芸術」は、始めから主観主義の立場に立って人生を考えるものである故に、彼等の求めるところが、美術の純美になくして音楽の陶酔にあることは、全く予定されたる当然の帰結である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
芸術家は、純美を追求し、作品に昇華させた。
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その詩は、言葉では言い表せない純美の世界を描いている。
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純美なものは、人々の心を癒し、豊かにする力がある。
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