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コトコト

コトコト異読 ことこと
副詞副詞-と
1
標準
with a rattling sound
文例 · 用例
コトコトと下駄の音して、何処まで行くぞ、時雨の脚が颯と通る。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
二人の娘は室の外まで押し寄せきたり、鍵のおろされたる扉をコトコトと叩いて、「阿父様、何か珍しい事なら聴かせて頂戴な、あら鍵なんかおろしてひどいこと――」と呟けど、博士は知らぬ顔、「お前達の聴いても役に立たぬ事だよ」と、一声云ったばかりである。
押川春浪 南極の怪事 青空文庫
五日ばかり学校から帰っちゃあその足で鳥屋の店へ行って、じっと立って、奥の方の暗い棚ん中で、コトコトと音をさしているその鳥まで見覚えたけれど、翼の生えた姉さんは居ないので、ぼんやりして、ぼッとして、ほんとうに少し馬鹿になったような気がしいしい、日が暮れると帰り帰りした。
泉鏡花 化鳥 青空文庫
――やがて近江屋へ帰って、敷石を奥へ入ると、酒の空樽、漬もの桶などがはみ出した、物置の戸口に、石屋が居て、コトコトと石を切る音が、先刻期待した小鳥の骨を敲くのと同一であった。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
耳を澄ますと、蚊帳越の障子のようでもあり、廊下の雨戸のようでもあり、次の間と隔ての襖際……また柱の根かとも思われて、カタカタ、カタカタと響く――あの茶立虫とも聞えれば、壁の中で蝙蝠が鳴くようでもあるし、縁の下で、蟇が、コトコトと云うとも考えられる。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
屋根のその辺だ、と思う、西瓜のあとには、烏が居て、コトコトと嘴を鳴らし、短夜の明けた広縁には、ぞろぞろ夥しい、褐色の黒いのと、松虫鈴虫のようなのが、うようよして、ざっと障子へ駆上って消えましたが、西瓜の核が化ったんですって。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
」 コトコトと杖の音。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
中毒になっても知りませんよ」 コトコトと松葉杖の音をさせて、その薬品を棚から取り出し、「一箱は、あげられませんよ。
太宰治 人間失格 青空文庫
作例 · 標準
古い木の階段を登るたびに、足元でコトコトと乾いた音が響く。
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カバンの中に入れたキーホルダーが、歩くリズムに合わせてコトコト鳴っている。
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風に煽られた窓枠がコトコトと音を立て、外の嵐の激しさを伝えてきた。
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2
標準
(cooking) at a simmer
作例 · 標準
コンロの上で、牛肉と野菜がコトコトと弱火で煮込まれている。
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冬の夜は、ストーブの上でコトコトと小豆を煮る時間が一番落ち着く。
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スープをコトコト煮込んで、素材の旨味をじっくりと引き出していく。
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