ぐつぐつ
ぐつぐつ異読 グツグツ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
simmering
文例 · 用例
「ええ、その何だって、物をこそ言わねえけれど、目もあれば、口もある、それで生白い色をして、蒼いものもあるがね、煮られて皿の中に横になった姿てえものは、魚々と一口にゃあいうけれど、考えて見りゃあ生身をぐつぐつ煮着けたのだ、尾頭のあるものの死骸だと思うと、気味が悪くッて食べられねえッて、左様いうんだ。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
かまどの上の大きいお鍋が、ぐつぐつ歌つてゐて、うまさうな香が、庭一ぱいに漂つてゐたから。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
奥方の里から、けさは大勢見舞いに駈けつけ、それ山伏、それ祈祷、取揚婆をこっちで三人も四人も呼んで来てあるのに、それでも足りずに医者を連れて来て次の間に控えさせ、これは何やら早め薬とかいって鍋でぐつぐつ煮てござる。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
ぐつぐつぶくぶくと煮えて、ふう、ああ、旨しそうだ。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
マルチメディア国際会議でオレが目撃したひそひそ話のテンコ盛りやビル・アトキンソン拉致事件を樽にぶち込んで一年ぐつぐつ煮込んでみたら、表舞台に浮き上がってくるニュースが一つ沸いて出たという寸法だ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
ぐつぐつしてると、荷物より先に手前の生命がないぞ、早く逃げろ、早く逃げろ」 そう怒鳴りつけますが、さりとて、私は逃げ出すわけには行かない。
— 猛火の中の私たち 『幕末維新懐古談』 青空文庫
私はこの時仕事師のいった言葉を思い出し、もう少しぐつぐつしていようものなら……と思わず身体が震えました。
— 猛火の中の私たち 『幕末維新懐古談』 青空文庫
臓物のぐつぐつ煮えた鍋の奥では、瘤まで剃った支那人の坊主頭が、瀬戸物のようなうす鈍い光りを放ったまま動かなかった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
作例 · 標準
鍋の中のシチューがぐつぐつと音を立てて煮えている。
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温泉卵はぐつぐつ沸騰したお湯にそっと入れて作る。
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彼は静かにぐつぐつと怒りを煮えたぎらせていた。
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