届
とどけ
名詞名詞-接尾辞頻度ランク #10543 · 青空 329 例
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文例 · 用例
さうしてその「様態」に、そのフォルムに迄関心が届くやうにならなければならない。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
下ろして「これはどうしますか」と訊くと、一応家主さんに届ける、家主さんは信者だから家主さんのではないが、家主さん隠居夫婦が此の家を出た後半年ばかりゐたといふ人達のものだから、家主さんからその人達に渡して貰らふ。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
なぜならそれは、どんな貞淑に行き届いた妻の奉仕も、決して慰めることのできないものであったからだ。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
私の女を私から奪略した男の所へ、女が行くといふ日、実は私もその日家を変へたのだが、自分の荷物だけ運送屋に渡してしまふと、女の荷物の片附けを手助けしてやり、おまけに車に載せがたいワレ物の女一人で持ちきれない分を、私の敵の男が借りて待つてゐる家まで届けてやつたりした。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
王の血がフンドの指の間を伝い上って彼の傷へ届いたと思うと、傷は見るまに癒合して包帯しなくてもよいくらいになった。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
透見の女性達の眼には、その光景が、何かひどく悪い事でもしている現場を見届けでもしたように、とにかく笑うべく賤しむべきこととして取扱われているらしかった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
※しかし またかうした僕の状態がつづき、僕とても何か人のするやうなことをしなければならないと思ひ、自分の生存をしんきくさく感じ、ともすると百貨店のお買上品届け人にさへ驚嘆する。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
そして段丘の上に、小舎が建てられたり、馬鈴薯や唐黍が植えられたりして、この辺の畑としては、手入れが届いている。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫