春本
しゅんぽん
名詞
標準
pornographic book
文例 · 用例
自然都市の到る處に色欲の享樂機關の豐富なのは驚くほどだが、それに伴ふ催欲的な存在物、つまり春本だとか、春藥だとか、催欲目的の酒だとかが非常に多い。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
春美といって二十六歳、かつて某浪花節寄席の持主の妾をしていたことがあり、旦那は南五花街の遊廓で誰知らぬ者のない稀にみる漁色家で、常に春画春本淫具の類を懐中にしている男であると、女は何を思い出したのか何もかも千恵造に打ちあけた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
兎に角向う側の春本つて藝者屋へ逃げるんだつて言ふから、あたしも附いて行くと、もうそこの家は人で一ぱいなの。
— 小山内薫 『梅龍の話』 青空文庫
春本の藝者はあたし達を東京の藝者だと思つたらしいの。
— 小山内薫 『梅龍の話』 青空文庫
あたし達の泊つた箱根の春本の藝者で小玉とか何とかいふ人が、この頃赤坂へ來てゐるのよ。
— 小山内薫 『梅龍の話』 青空文庫
六 ささや桃吉、春本万竜、照近江お鯉、富田屋八千代、川勝歌蝶、富菊、などは三都歌妓の代表として最も擢ている女たちであろう。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
富田屋八千代は菅画伯の良妻となり、一万円とよばれた赤坂春本の万竜も淑雅な学士夫人となっている。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
春本を読む青年子女が猥セツなのではなく、彼等を猥セツと断じる方が猥セツだ。
— 坂口安吾 『余はベンメイす』 青空文庫
作例 · 標準
その本は、当初春本だと噂されていたが、実際は文学作品だった。
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秘密の書庫には、禁断とされた古い春本が保管されていた。
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「まさか、こんな古い蔵から春本が見つかるなんて。」
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