滞陣
たいじん
名詞動詞-サ変
標準
encampment
文例 · 用例
教春の一人娘|早百合姫は三年前、京都の戦禍がやや鎮まっていたとき、京都|滞陣の父の館に呼び寄せられ、まだ十四|歳の少女であったが、以来日々、茶の湯、学問、舞、鼓など師匠を取って勉強していました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
二年越の関東滞陣で兵馬が疲れているにも拘らず、直ちに陣触に及び、姉婿長尾|政景に一万の兵を托して、春日山城を守らしめ、自分は一万三千の兵を率いて、一は北国街道から大田切、小田切の嶮を越えて善光寺に出で、一は間道倉富峠から飯山に出た。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
外国との交通により、窯業の発達せしことは一たび伊万里の名声をあげしめたりき、豊太閤の「名護屋御滞陣」は、一時天下の耳目を聳動したりといへども、単にこれをその他の盛衰に観るも、なお唯豪華の夢に過ぎざりけり。
— 蒲原有明 『松浦あがた』 青空文庫
その中には京都滞陣中に井筒屋の或る子と馴染んだ手紙だの、その女の写真などがはひつてゐた。
— 吉田絃二郎 『八月の霧島』 青空文庫
二 味方の大部隊は去って、羽柴筑前守一軍をもって、いよいよ難攻不落の三木城に対し、長囲滞陣と肚をすえた平井山の陣地にも、もう初秋が訪れていた。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
そしてその正直な自己をなぐさめるべく、年の暮、この大宝郷に滞陣すると共に、一夜、大宝八幡の神殿に、ひとり燭をかかげ、寒机に向って、一文を草した。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
地上の物は、ここ数旬の滞陣に、あけび、胡桃、榎の実、山葡萄、食える物は零余子にいたるまで喰べ尽したかに見らるるが、……弥太郎、まだまだあるなあ」「はい。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
故にその扮装も、滞陣中より一際質素にしていた。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
作例 · 標準
「冬の厳しい寒さを避けるため、兵士たちは平野に滞陣することにした。」
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「援軍が到着するまで、本隊は当地に滞陣し、守りを固めることになった。」
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「They decided to encamp here for the winter to avoid the harsh cold. A strategic encampment.
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