じっとり
じっとり異読 ジットリ・じとり・ジトリ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
damply
文例 · 用例
――嬶や、親が、かつえるなんて、あいつら、生大根でも、人参の尻ッポでもかじっとりゃいいんじゃないか!
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
四条から満員の電車に押されながら乗って来て、じっとりと汗ばんだ体に、加茂の流れを吹き渡って来た風は、さすがに気持がよかった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
おびはゆるみ、着物はだらしなくなってしまい、じっとりあせばんだ。
— 新美南吉 『久助君の話』 青空文庫
是に於て誰か知ら然る可き人物を会津の主将に据えて、奥州出羽の押えの大任、わけては伊達政宗をのさばり出さぬように、表はじっとりと扱って事端を発させぬように、内々はごっつりと手強くアテテ屏息させるような、シッカリした者を必要とするのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
ことに雨降りの晩は傘の出し入れもしなければならず、濡れた傘のじっとりした手ざわりがたまらなかった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
ざくりざくりと薄墨色の砂を踏むと、昆布や赤い大きな蟹の殻や流木の砕片や、何かの脊椎骨が雨にじっとりと濡れて、北海の漁村らしい臭気が鼻をついて来た。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」と、いつか鳥打を失くしてしまっていた準之助氏は、もう両袖をじっとりと濡らしている新子の手を取って、その落葉松の林の中に、見捨てられたように、建っている別荘の軒先にかけ込んだ。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
西日が射し込んで来て、じっとりと額に汗がにじんだ。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
梅雨時なので、空気はじっとりと湿っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
運動後、汗でシャツがじっとり濡れてしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
雨上がりの森は、じっとりとした空気と土の匂いがした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite