予覚
よかく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
hunch
文例 · 用例
同時に不幸にして、雷雨の予覚は当り過ぎるほど当った。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
而もその予覚は常に来る可き悲劇に向て顫へてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
そしてだんだんに細かく筆を使って似せるほうと色の調子とに気を配り始めるとそろそろむつかしくなる事が予覚されるようになって来た。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
これはおそらく教授のドッペルゲンガーのようなもので、そうして未来の悲運の夢魔であり、眼前の不安の予覚である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
濡れた枕紙が氷のごとく冷えて、不吉の予覚に震えるおぬいの頬を驚かした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
眠くても眠り切れない興奮と困憊の異様な混濁の上に、まだ/\先に困難を控へてゐるのを予覚すると、こゝろが却つて生々として来て愉しくないこともない。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
彼はあたかも主人の功名を予覚しているように、大事のお鉄砲を肩にして大股に歩いて行った。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
しかし彼等は、スティヴンスンがそうであった様に、絶えざる病苦によって短命の予覚に脅され通しではなかったのである。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫