憎めない
にくめない
形容詞
標準
hard to dislike
文例 · 用例
それにも拘らず、孝行な他の賢い子より、そのやくざで嘘つきな息子の方が可愛ゆくて憎もうとしても憎めない。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
いわばその「憎めない」は盲愛の変形でありますから、愛についての検討の部に属するものですが、しかし、普通の憎みの感情に対して変態的なもの、つまり憎み能わない憎みとでも強いていえばいえましょう。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
でも僕は、お父さんをちっとも憎めない。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
そう判ると、兼松らもこの若い僧を憎めないような気にもなった。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
』散文詩 鴉は憎めない 私は朝の鴉を愛する。
— 詩集(1)初期詩篇 『小熊秀雄全集-2』 青空文庫
くやしかありませんか」 憎めないやつで、かわいいことをとうとう白状してしまいましたものでしたから、右門は目を細めながら、この愛すべくむじゃきな部下をしみじみと愛撫するようにながめていましたが、いつにもなく右門に似合わない述懐をもらしました。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
『僕は、たとへ少し位お光さんが惡くても憎めないやうな氣がする!
— ――ある妻の手紙―― 『道』 青空文庫
然しその人のよさが憎めない魅力をもつてゐた。
— 小林多喜二 『一九二八年三月十五日』 青空文庫
作例 · 標準
彼のずる賢いところもあるが、なぜか憎めないキャラクターだ。
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ちょっとした失敗ばかりするが、その憎めない人柄が彼の魅力だ。
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「まったく、憎めないやつだな」と上司は部下のいたずらに笑った。
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