筐
かたみ
名詞頻度ランク #19567 · 青空 179 例
標準
fine-meshed bamboo basket
文例 · 用例
……私が最初お見舞に行つた時、ことづかつて参りました……あの薬を、お婿さんの手から、葡萄酒の小さな硝子盃で飲るんだつて、――えゝ、先刻…… 枕許の、矢張り其の棚にのつた、六|角形の、蒔絵の手筐をお開けなすつたんですよ。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
その他にも、私には三つ、四つ、そういう未発表のままの、謂わば筐底深く秘めたる作品があったので、おととしの早春、それらを一纏めにして、いきなり単行本として出版したのである。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
五つのパンを五千人に分ちて、その余を幾筐ひろい、また七つのパンを四千人に分ちて、その余を幾籃ひろいしかを覚えぬか。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
小十郎が会津蘆名の旧領地の図牒の入って居る筐を開いて示した時には黙って開かせながら、米沢の伊達旧領の図牒の入っている筐を小十郎が開いて示そうとした時には、イヤそれには及び申さぬ、と挨拶したという。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そこへ従僕が突として現われて、手に何か知らぬ薄い筐様のものを捧げて来た。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
」 筐の簪、箪笥の衣、薙刀で割く腹より、小県はこの時、涙ぐんだ。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
間に十二因縁を象った十二の筐を置かした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
十二の筐の蓋には白い布れが取り付けてあり、筐を繋ぎ並べると、一すじの白い道が通っているように見える。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
職人が竹を編んで、美しい筐を作り上げた。
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収穫したばかりの野菜を筐に入れて運んだ。
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小さな筐いっぱいに、摘みたての野いちごが盛られていた。
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博物館には、古代の生活で使われたという筐が展示されていた。
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