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形見

かたみ
名詞頻度ランク #34051 · 青空 637
1
標準
memento (esp. of a deceased person)
文例 · 用例
(今から考へると、このシャンパン酒は彼の生前の形見だつた。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
四 子規の家から不折氏の家へ行く道筋を画いて教えてくれたものが唯一の形見として私の手許に残っている。
寺田寅彦 子規の追憶 青空文庫
床中で握りつめながら死んだといふ傷ましい形見の遺作であつた。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
(この詩集に※入した金泥の口絵と、赤地に赤いインキで薄く画いた線画がその形見である。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
それからひと月もたって、B教授の形見だと言ってN国領事から自分の所へ送って来たのは大きな鋳銅製の虎の置き物であった。
寺田寅彦 B教授の死 青空文庫
せっかくの形見ではあるがどうも自分の趣味に合わないので、押し入れの中にしまい込んだままに年を経た。
寺田寅彦 B教授の死 青空文庫
Kの家はわたしの家から直徑にして四町ほどしか距れてゐなかつたが、場所は番町で、その頃には江戸時代の形見といふ武家屋敷の古い建物がまだ取拂はれずに殘つてゐて、晴れた日にも何だか陰つたやうな薄暗い町の影を作つてゐた。
お文の魂 半七捕物帳 青空文庫
千駄木時代の絵はがきのほかにはこれが唯一の形見になったのであったが、先生死後に絵の掛け物を一幅御遺族から頂戴した。
寺田寅彦 夏目漱石先生の追憶 青空文庫
作例 · 標準
祖母の形見の指輪は、いつも私の指で輝いている。
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父の形見の時計は、動かなくなっても大切に保管している。
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戦死した友の形見として、彼の愛用していた万年筆を受け取った。
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彼女は亡き母の形見である古い着物を、今でも時々袖を通している。
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