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片身

かたみ
名詞
1
標準
one side of a body
文例 · 用例
それがある時台所で出入りの魚屋と世間話をしながら、刺身包丁を取り上げて魚屋の盤台の鰹の片身から幅二分くらい長さ一尺近い細長い肉片を巧みにそぎ取った。
寺田寅彦 KからQまで 青空文庫
」 石炭酸の臭いがプン/\している病院の手術室へ這入ると、武松は、何気なく先生、こんな片身をそぎ取られて、腹に穴があいて、一分間と生きとれるもんですか、ときいた。
黒島傳治 土鼠と落盤 青空文庫
馬島に哀れなる少女あり大河の死後四月にして児を生む、これ大河が片身、少女はお露なりとぞ。
国木田独歩 酒中日記 青空文庫
」 と投げたように、片身を畳に、褄も乱れて崩折れた。
泉鏡花 女客 青空文庫
紫の襲の片袖、紋清らかに革鞄に落ちて、膚を裂いたか、女の片身に、颯と流るる襦袢の緋鹿子。
泉鏡花 革鞄の怪 青空文庫
岩谷の片身難さぬ尺八も、妻の琴に合わせて吹きすさんだ思い出の楽器で、彼はお座敷でも、女たちの三味線に合わせて、時々得意の鶴の巣籠りなどを吹くのだった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
それで、はあ夜が明けると、黄色く環どって透通ったような水と天との間さ、薄あかりの中をいろいろな、片手で片身の奴だの、首のねえのだの、蝦蟇が呼吸吹くようなのだの、犬の背中へ炎さ絡まっているようなのだの、牛だの、馬だの、異形なものが、影燈籠見るようにふわふわまよって、さっさと駈け抜けてどこかへ行くだね。
泉鏡花 海異記 青空文庫
緋の長襦袢が※と燃える、片身を火に焼いたように衝と汽車を出たその姿は、かえって露の滴るごとく、おめき集う群集は黒煙に似たのである。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
作例 · 標準
事故で魚の片身だけが損傷を受けていた。
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彼は釣れた魚の片身を刺身にして食べた。
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片身が麻痺してしまい、自由に動かせなくなった。
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この蝶は片身だけ色が異なっていて、とても珍しい。
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