偽果
ぎか
名詞名詞-の形容詞
標準
false fruit
文例 · 用例
そしてこの果はじつは擬果すなわち偽果であって、本当の果実でない事実は素人には分るまいが学者にはよく分っている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
また、他の器官が主部となって果実をなしているものもあって、そんな場合は、これを擬果とも偽果とも称える。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
困りましたね」「言いすぎかも知れないけれど、君の言葉はひどくしどろもどろの感じです。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
五日すぎから、腰の右方に腫物ができて、粗末にしてゐたら次第にそれが成長し、十五日までは酒を呑んだりして不安の氣持をごまかしてゐましたが、たうとう十六日からは、寢たつきりになつてしまひました。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
昼過ぎから猛烈な吹雪が襲って来たので、捲上の人夫や、捨場の人夫や、バラス取り、砂揚げの連中は「五分」で上ってしまった。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
願ぎかくるは伯母のまにまにである。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
生れてこんなこと始めてだ」「麦とろの食べ過ぎかね」老妓は柚木がよく近所の麦飯ととろろを看板にしている店から、それを取寄せて食べるのを知っているものだから、こうまぜっかえしたが、すぐ真面目になり「そんなときは、何でもいいから苦労の種を見付けるんだね。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
作者はそのとき偶然老妓が以前、和歌の指導の礼に作者に拵えてくれた中庭の池の噴水を眺める縁側で食後の涼を納れていたので、そこで取次ぎから詠草を受取って、池の水音を聴きながら、非常な好奇心をもって久しぶりの老妓の詠草を調べてみた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
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偽果 とは、花托(萼など花の要素がついている茎の部分)など子房(雌しべにおいて胚珠を包んでいる部分)以外に由来する構造が大部分を占めている果実のことである。これに対して、子房に由来する構造が大部分を占める果実は、真果 とよばれる。ただし偽果と真果の区分は、はっきりしているわけではない。
出典: 偽果 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0