怒涛
どとう
名詞頻度ランク #19815 · 青空 15 例
標準
surging waves
文例 · 用例
千軍万馬を往来した将軍の風格、狂瀾怒涛に慣れた老船頭の態度等に現わるる、犯すべからざる姿態の均整と威厳は、見る人々に言い知れぬ美感と崇高感を与える。
— 夢野久作 『能ぎらい/能好き/能という名前』 青空文庫
嗚呼人よ、東海君子国の世界に誇負する所以の者は、一に鮮血を怒涛に洗ひ、死屍を戦雲原頭に曝して、汚塵濛々の中に功を奏する戦術の巧妙によるか。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
メンデルスゾーンにここの風物を――その寂寥、海の動揺、波のざわめき、海鳥の鳴声、風の号泣、大洋の怒涛などを、描いたきわめて美しい音楽、序曲「ヘブリディーズ」(一八三〇)がある。
— ――神話 『沈黙』 青空文庫
が、昼間舟の在り処を見定めて、夜行って見ると、舟は何人かが乗り去ったとみえて影もなく、激しい怒涛が暗い岸の砂を噛んでいるだけだった。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
うっかりしていると、突き倒され、踏みにじられるのは知れているので、わたしは早々に引っ返して、さらに町内の酒屋の角に立って見わたすと、番町の火は今や五味坂上の三井邸のうしろに迫って、怒涛のように暴れ狂う焔のなかに西洋館の高い建物がはっきりと浮き出して白くみえた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
そしてこのマアセルは、怒涛のように日夜「モナコの岸」へ押し寄せてくる常連の誰かれにとって、すこしでも彼女の内生活への覗見を持つことは、そのためには即死をも厭わない聖なる神秘であった。
— ノウトルダムの妖怪 『踊る地平線』 青空文庫
暫らくして再び神戸を抜錨した諾威船ヴィクトル・カレニナ号が大洋へ乗出すと間もなく、帆布に包まれて火棒を圧石に付けた大きな物が舷側から逆巻く怒涛の中へ投込まれた。
— 牧逸馬 『上海された男』 青空文庫
雷洋丸が爆沈せられたあと、怒涛荒れくるう、あのような大洋から、よくぞ救い出されたものである。
— 海野十三 『爆薬の花籠』 青空文庫
作例 · 標準
嵐の海では、怒涛が防波堤に打ちつけられ、轟音を響かせた。
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船は怒涛に揉まれ、大きく揺れ動いた。
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打ち寄せる怒涛の迫力に、ただただ立ち尽くすばかりだった。
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標準
turbulent
作例 · 標準
彼の人生はまさに怒涛の連続で、常に困難と戦ってきた。
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怒涛の時代を生き抜き、彼は多くの経験を積んだ。
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試合は怒涛の攻防が続き、観客を魅了した。
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