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矢倉

やぐら
名詞頻度ランク #38815 · 青空 145
1
標準
caves dug as tombs in and around Kamakura during the Kamakura and Muromachi periods
文例 · 用例
出家は、さて日が出口から、裏山のその蛇の矢倉を案内しよう、と老実やかに勧めたけれども、この際、観音の御堂の背後へ通り越す心持はしなかったので、挨拶も後日を期して、散策子は、やがて庵を辞した。
泉鏡花 春昼後刻 青空文庫
客人はあと二、三日、石の唐櫃に籠ったように、我と我を、手足も縛るばかり、謹んで引籠ってござったし、私もまた油断なく見張っていたでございますが、貴下、聊か目を離しました僅の隙に、何処か姿が見えなくなって、木樵が来て、点燈頃、(私、今、来がけに、彼処さ、蛇の矢倉で見かけたよ、) と知らせました。
泉鏡花 春昼 青空文庫
蛇の矢倉と言うのは、この裏山の二ツ目の裾に、水のたまった、むかしからある横穴で、わッというと、おう――と底知れず奥の方へ十里も広がって響きます。
泉鏡花 春昼 青空文庫
井楼、矢倉、隙間もなく立置き、持口々々に大将家々の旗をなびかし、馬印、色々様々にあつて、風に翻り粧ひ、芳野立田の花紅葉にやたとへん。
菊池寛 小田原陣 青空文庫
しかし、矢倉寿司の前まで来ると、豹一はもうそんな思わせぶりな態度が続けて居れず、いきなり振り向いた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
小田原の町から五六里北へ踏み込み、足柄山の麓にある矢倉沢村といふところの乙鳥音吉なる老人が、わたしの幼少の頃にもこれを作つてわたしに贈つたが、近年――と云つてももう六七年も前のことだが、急にわたしはそれを欲しくなつて、矢倉沢村を訪れたのである。
牧野信一 山峡の凧 青空文庫
ほんの三四回それを繰返すうちに最早ムカデは完全に天空高く浮き出し、伸ばせば伸ばす程悠々と高く、海抜三千尺の矢倉岳の頂きよりも遥かに見える空に登つて、この眺めは一目万両とでも唸つてゐるかのやうであつた。
牧野信一 山峡の凧 青空文庫
三 またわたしは凩の風が吹きそめる頃から矢倉沢の、天井にムカデ凧が掛つてゐる炉端に赴いた。
牧野信一 山峡の凧 青空文庫
作例 · 標準
鎌倉の山肌には、当時の有力者たちが墓所として利用した「矢倉」と呼ばれる横穴が点在している。
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矢倉の中に刻まれた仏像や碑文は、当時の人々の信仰の深さを今に伝えている。
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ハイキングコースの脇にある古い矢倉を覗き込むと、冷ややかな空気が漂ってきた。
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