物陰
ものかげ
名詞頻度ランク #39566 · 青空 154 例
標準
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文例 · 用例
しかし蠅を取りつくすことはほとんど不可能に近いばかりでなく、これを絶滅すると同時に、蛆もこの世界から姿を消す、するとそこらの物陰にいろいろの蛋白質が腐敗して、いろいろのばいきんを繁殖させ、そのばいきんはめぐりめぐって、やはりどこかで人間に仇をするかもしれない。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
物陰でましらの半次が気が気で無い。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
此の様子を物陰で見たお小夜と半次。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
物陰から現れた右門と伝六舟を見送る。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
物陰の電燈に写し出されている土塀、暗と一つになっているその陰影。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
しかしはえを取り尽くすことはほとんど不可能に近いばかりでなく、これを絶滅すると同時にうじもこの世界から姿を消す、するとそこらの物陰にいろいろの蛋白質が腐敗していろいろの黴菌を繁殖させその黴菌は回り回ってやはりどこかで人間に仇をするかもしれない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
けれども如何いうものか僕は小児の時分から学問が嫌いで、たゞ物陰に一人引込んで、何を考がえるともなく茫然して居ることが何より好でした。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
物の表は永劫の真昼に白み亘り、物陰は常闇世界の烏羽玉いろを鏤めている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちは物陰に隠れて、鬼ごっこを始めた。
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物陰から突然現れた猫に、思わず声を上げた。
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月明かりが物陰に長い影を落としていた。
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