河畔
かはん
名詞頻度ランク #40145 · 青空 230 例
標準
riverside
文例 · 用例
えびのいる清洌な小川の流れ、それに緑の影をひたす森や山、河畔に咲き乱れる草の花、そういうようなもの全体を引っくるめた田舎の自然を象徴するえびでなければならない。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
日本の歴史の恐怖時代といふべき、平家の末路から、鎌倉の執権政治にかけて、悲壮なる運命劇は、何故か東海道の河畔で演ぜられたのが多い、承久の乱に鎌倉に囚はれて、東下りの路すがら、菊川の西岸に宿つて、末路の哀歌を障子に書きつけた中御門中納言宗行卿もさうである。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
河畔の蘆の中でしきりに葭切が鳴いている。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
こうして数刻を経た後ガロンは共産軍を組織し、陳独秀の率いた工人と苦力の暴民を合して南北の橋路に支那軍隊と衝突して河畔に対峙し遂に市街戦となり、各国の陸戦隊が出動して共産軍は撃退され、一時間後上海は平穏に還った。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
夜明前には奥漢鉄路で捕えられた二百名からの党員が銃殺されて、珠江に投げ棄てられた死体が河畔の摩天楼の下に櫛比して河底に埋もれ、蛋民によって水葬されたのだ。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
彼女の傲がんなこころがすこしの反省もなく、イズモ町の彼女経営の流行品店を素通りして、築地河畔のコルビジェ風のアパートメントの一室を訪れた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
戎橋河畔の新京阪電車の広告塔のヘッド・ライトが、東道頓堀の雑鬧が奏でる都会の嗄れ声に交錯して花合戦の幕が切っておとされた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
稲田桑畑芋畑の連なる景色を見て日本国じゅう鋤鍬の入らない所はないかと思っていると、そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地がある。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れの河畔を歩いていると、遠くから子供たちの笑い声と、水鳥が羽ばたく音が風に乗って聞こえてきた。
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「あそこの河畔に新しくできたカフェ、テラス席から夕日が綺麗に見えるらしいよ。今度行ってみない?」
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都会の真ん中にありながら、この河畔の公園だけはまるで時間が止まっているかのような静けさに満ちている。
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