加判
かはん
名詞動詞-サ変
標準
affixing a seal
文例 · 用例
此年文化十四年八月二十五日に、阿部|正精は所謂加判の列に入つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
成瀬殿や竹ノ越殿、石河殿や志水殿、ご加判衆はどうなされた!
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
背後に居並んだは一藩の重臣、ご加判衆をはじめとし、城代、側用人、各奉行、用人、大目附け、大番頭、小納戸頭、小姓頭、奥医師同朋さえ居並んでいる。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
徳川|末世の晁錯たる水野越前守は、廃蟄後、未だ十箇月ならざるに、再び起って加判列の上席に坐しぬ。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
……彼は肚をきめたのである、その日すぐ年寄役四人を集めて相談し、現国老である大槻又左衛門の加判を得て、各奉行所へ「記簿検閲」の旨を通告した。
— 山本周五郎 『彩虹』 青空文庫
岸島の家は老職で、代々「加判」という役が世襲になっている。
— 山本周五郎 『艶書』 青空文庫
一般に「加判」は老職連署のことであるが、この藩では監査という含みがあり、公文書を検討しこれを認証する意味をもっていた。
— 山本周五郎 『艶書』 青空文庫
伊東一族に対する裁決には、甲斐も国老として加判していた。
— 第四部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
作例 · 標準
全ての条項に慎重に目を通した後、彼は納得した証として、一族の重鎮たちが並ぶ前で重々しく加判した。
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「閣議決定を正式なものとするためには、関係する全大臣の加判を揃えなければならないんだ」
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朱肉の香りが微かに残る加判済みの文書を、秘書は恭しくクリアファイルに収めて鞄にしまった。
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ウィキペディア
加判(かはん)とは、加判の列とも呼び、本来の意味は主君の上意を執行するにあたって、署名・押捺を行う職権を有する重臣をいう。戦国時代末期からよく見られるようになった語であるが、起源は鎌倉幕府の連署である。
出典: 加判 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0