遊里
ゆうり
名詞
標準
red light district
文例 · 用例
世間は案外敏感で、小笹屋の暖簾も、と噂する陰口は河岸ばかりでなく、遊びつけの日本橋、柳橋あたりの遊里にまで響き、うっかりしたお雛妓の言葉使いにも隠されぬ冷淡さがあった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
昼の日本堤は用事のある行人で遊里近い往還とも思われなかった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
彼はどこの遊里へ入る前にも俥を下りてしばらく歩くのが癖だった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
遊里へ入る前ほど彼の気持を厳粛にし反省深くするときはなかった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
努めて下町のおかみさんになろうとする梅子は少しの悪びれたところも見せず「交際なら」と国太郎を遊里に出してやるようにする。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
名ある女を、こうはいかに、あしらうまい、――奥様と云ったな――膝に縋った透見をしたか、恥と怨を籠めた瞳は、遊里の二十の張が籠って、熟と襖に注がれた。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
手代になって、羽織を許される羽織手代になって、交際いや仕入れ代価の棒先きを切る金で、茶屋小屋の酒が飲めるようになって、遊里にも出入りをし、女に不自由はなくなったが、自分に取っては女は中途半端なものに感じられた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
人の話によると、乞食は二人とも見かけよりは若い四十ほどの男女で、男は根からの白痴、女は嘗てこの遊里に郭勤めをしていた遊女が花柳病で頭を壊したその成れの果てということです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
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