池泉
ちせん
名詞
標準
garden pond
文例 · 用例
中央の池泉は水が浅くなり、渚は壊れて自然の浅茅生となり、そこに河骨とか沢瀉とかいふ細身の沢の草花が混つてゐた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
庭には葉桜を背景にして、大和国分尼寺の遠州系の庭を縮模した、女性的で温雅な池泉が望まれる。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
さらりと、鍵の手の縁側の角に当って人の衣摺れの音がしたようですが、あとは森閑として薄日の当る池泉式の庭に生温い風がそよ/\吹くだけでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
今は埋められて金蓮花の畑地にした平地の上に架かっている切石の橋や、枝振りよく枯れて立っている亀島の松によって、庭園は相当凝った、小堀遠州系の池泉廻遊式であったことが想像される。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
されば菊池幽芳氏が、欧州今日の寺院、建築のみ宏壮で樹林池泉の助けなし、風致も荘麗も天然の趣きなければ、心底から人心をありがたがらせ清澄たらしむることすこぶる足らず、と言えるは言の至れるなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
わが国の神社、神林、池泉は、人民の心を清澄にし、国恩のありがたきと、日本人は終始日本人として楽しんで世界に立つべき由来あるを、いかなる無学無筆の輩にまでも円悟徹底せしむる結構至極の秘密儀軌たるにあらずや。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
夕方、船屋敷からひきあげてくると、機嫌よく一家で団欒し、このごろ齢のせいで睡気づいて困るなどといい、匆々に自分の部屋へひきとるが、それは見せかけで、池泉に向いた寝間に入ると、日の暮れきらぬうちからモスケッタ銃を腰だめにし、庭端の森のほうを見込んでぎょろぎょろしていた。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
隣も同じような割烹梅茶亭という家で、そこは、池泉、燈籠、築山などの数寄をこらした広い庭だった。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
作例 · 標準
日本庭園には、美しい池泉がつきものです。
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池泉には鯉が優雅に泳いでいました。
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池泉の周りには季節の花が咲き乱れています。
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ウィキペディア
池泉(ちせん)または庭池 は、庭園に設けられる池。ただし園池ほど古くからの用例はなく、回遊式庭園について大規模な池が中心となることから特に「池泉回遊式庭園」と呼ぶことで使用される。
出典: 池泉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0