円寂
えんじゃく
名詞
標準
nirvana
文例 · 用例
常に「白」の気韻を香気を幻惑を愛する私にとって、これほどのこうごうしい魅惑はむしろ私を円寂境の思慕にまで誘う。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
そもそも、熊楠幼時より信心厚く、何でもござれで諸宗の経典に眼を晒し、断食苦行などは至極の得手物で、先日円寂した土宜法竜大僧正など、汝出家せば必ず中興の祖師となれると勧められた。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
弘法大師はこれを「行々として円寂に入る」と訳しています。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
三十一字形の短歌は、おおよそは円寂の時に達している。
— 折口信夫 『歌の円寂する時』 青空文庫
白木の位配に「新円寂慈眼院恵光大姉」と書いてあります。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
けれども親戚のうちにお位牌がある、それには、「文化七庚午年円寂 木喰五行明満聖人品位 六月初五日」 これによると、九十三歳の円満|示寂は疑うところがない。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかも和尚は天正四年の三月に、たくましい一篇の偈を留めて円寂し、墓もその寺にあるにかかわらず、その後なお引続いて、常陸坊が生きているという説は行われた。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
原典の「太平記」を書いた作者は、小島ノ法師円寂とされている。
— 吉川英治 『随筆 私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
高僧が静かに円寂されたと聞き、多くの信者が悲しみに暮れた。
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彼の著作には、苦悩の末に円寂に至る修行者の姿が描かれている。
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この寺院の開祖は、深い悟りを開き、この地で円寂したと伝えられている。
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