伝奏
てんそう異読 でんそう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
delivering a message to the emperor
文例 · 用例
「今生にて今一度竜顔を拝し奉らんために参内仕りて候ふと申しもあへず、涙を鎧の袖にかけて、義心其の気色に顕れければ、伝奏|未奏せざる先にまづ直衣の袖をぞぬらされける。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
」「とにかく、まず第一に伝奏屋敷の畳替えだ」二人は、接待についての細かな費用の計算を始めた。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
五 竜の口、堀通り角の伝奏屋敷は、塀も壁もすっかり塗り替えられて、庭の草の代りに、白い砂が、門をはいると玄関までつづいていた。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
「花を見るにはどっちがよかろう、伝奏屋敷か山県邸か」 鍛冶小路の辻まで来ると庄三郎は足を止めたが、「いっそ神明の宮社がよかろう」 こう呟くと南へ折れ、曽根の邸の裾を廻わった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
桜の花に至っては、信玄公が好まれるだけに、躑躅ヶ崎のお館を巡り左右前後に延びているこの甲府のいたるところに爛漫と咲いているのであったが、わけてもお館の中庭と伝奏屋敷と山県邸と神明の社地とに多かった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
遥か彼方の伝奏屋敷の方から、ワーッ、ワーッという鬨の声が起こった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
広い空地を中に隔て、伝奏屋敷の北方に、武田左典厩の宏大な屋敷が、夜空を抜いて聳えていた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
大熊備前の屋敷の前、伝奏屋敷の南側に、一筋の小路が通っていた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
古代の朝廷では、重要な伝言は伝奏によって天皇に伝えられた。
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彼は伝奏の役目を仰せつかり、重責を感じた。
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歴史書には、伝奏が果たした役割について詳しく記されている。
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ウィキペディア
伝奏(てんそう)とは、院政期から幕末にかけて公家政権(朝廷)内に置かれた役職。元来は治天の君(上皇)に近侍して奏聞・伝宣を担当したが、後に天皇親政時にも設置されるようになった。
出典: 伝奏 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0