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ぱらり

ぱらり
副詞-と副詞
1
標準
sprinkling
文例 · 用例
茶の間の障子のガラス越しにのぞいて見ると、妻は鏡台の前へすわって解かした髪を握ってぱらりと下げ、櫛をつかっている。
寺田寅彦 どんぐり 青空文庫
はつと下に置くと、はづみで白い花片は、ぱらりと、藤色の地の友染にこぼれたが、こぼれた上へ、園は尚ほ密と手を当てゝ蓋を傾けた。
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
最初のこと故勿論露払いで、ぱらり/\と集りかけた聴衆の前で簾を下したまゝ語らされたが、沢正と声がかゝったほどの熱演で、熱演賞として湯呑一個をもらった。
織田作之助 青空文庫
靴紐や靴墨、刷毛が店頭の前通りに駢び、棚に製品がぱらりと飾ってあったが、父親はまだ繃帯も取れず、土間の仕事場で靴の底をつけていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
両国を立って、しばらくは、線路の両側にただ工場、また工場、かと思えばその間に貧しい小さい家が、油虫のように無数にかたまって建っている、と思うと、ぱらりと開けてわずかな緑地が見えてサラリイマンの住宅らしい赤瓦の小さな屋根が、ちらりほらり見える。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
したたるほど真蒼で、富士山よりもつと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏の葉をさかさに立てたやうにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮んでゐる。
太宰治 津軽 青空文庫
が、日の短い頃であるから、五時そこそこというのにもうとっぷりと日が暮れて、間は稲荷山ただ一丁場だけれども、線路が上りで、進行が緩い処へ、乗客が急に少く、二人三人と数えるばかり、大な木の葉がぱらりと落ちたようであるから、掻合わす外套の袖も、妙にばさばさと音がする。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
まだ寒いうちから、こういう変人のような枝や幹に対して、何の打合せもなさそうに、あどけない禿のような花の蕾があちらこちらと意外な枝の位置に飛び付いて、それがどこから来たのか、また、いつ来たのか、花それ自身、考え及ぶ能力もないほどの痴呆性の美しさで、ぱらり/\と咲き出します。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
作例 · 標準
桜の花びらが、風に吹かれてぱらりと肩に落ちた。
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炒飯の仕上げに塩をぱらりと振って、味を整える。
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本の間に挟んでいた押し花が、ページを開いた瞬間にぱらりと床にこぼれた。
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ぱらり(ぱらり) — 幻辞.com