仮痘
かとう
名詞名詞-の形容詞
標準
varioloid
文例 · 用例
中庭の四ツ目垣の薔薇にからみ、それから更に蔓を延ばして手近なさんごの樹を侵略し、いつの間にかとうとう樹冠の全部を占領した。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
「あの草は、どれでもみんな二枚ずつ葉が紅葉している」と言って子供が注意したのを調べてみると、それは「たかとうだい」という植物であった。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
日中は秋とは申しながらさすがに日がぽかぽかとうららかで黄金色の光が赤いかわらや黄になった木の葉を照らしてあたたかなものですから、燕は王子のおおせのままにあちこちと飛び回って御用をたしていました。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
そして今に本物があらわれるかと、思っていると、その日その日が晩年であった、ということばがほんとうなのかとうたがわれて来た。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
その咏風に大方は誰と知らるゝが多かれど、時に予想外なるがありて、こは君なりしかとうち驚かる。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
そのときまだ年若き宮女一人、殿めきてゆたかに歩みくるを、それかあらぬかとうち仰げば、これなんわがイイダ姫なりける。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
夫人も、新子が居なくなると、折角自分にまつわらなくなった祥子や小太郎が、何かとうるさくなるに定っているし、それに八月の十日頃に一度、一人で東京へ遊びに帰ろうと思っているので、その留守中新子がいた方が、子供のために安心だと考えているのである。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
中庭の四つ目垣のばらにからみ、それからさらにつるを延ばして手近なさんごの木を侵略し、いつのまにかとうとう樹冠の全部を占領した。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
作例 · 標準
あの地域で流行したのは、幸いにも重症化しない仮痘だったらしい。
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彼は天然痘の予防接種を受けていたから、仮痘で済んだと聞いた。
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仮痘の症状は天然痘に似ているが、発疹の数が少ないのが特徴だ。
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医者は仮痘と診断したが、念のため隔離して様子を見ることにした。
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