開板
かいはん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
publishing (esp. using woodblock printing)
文例 · 用例
辞安開板せよとすゝめ候へども二の足をふみゐ申候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
恐らくその開板に便宜を与へたと思はれる近藤芳樹の書いた序文は、短歌の本質と、橘曙覧の作物の価値とを、此時代としては、よく理会した書き物であつた。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
さうして、此歌集の開板に到る十年の間は、国学者の胸に殊にさうした気概の溢れてゐた時代だつたのである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
其後九年、明治三十六年九月東京冨山房から開板した『橘曙覧全集』には、今滋の書いた小伝が附いてゐる。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
時はあだかも江戸開板の新聞紙が初めて印行されるというころに当たる。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
「どんな物を読みなすった」「まず先生のお作なら、安永七年にお書卸しの黄表紙お花半七を始め、翌年御開板の遊人三幅対、夏祭其翌年、小野篁伝、天明に移りましては、久知満免登里、七笑顔当世姿、御存商売物、客人女郎不案配即席料理、悪七変目景清、江戸春一夜千両、吉原楊枝、夜半の茶漬。
— 邦枝完二 『曲亭馬琴』 青空文庫
こゝの主人重三郎と喜右衛門の丹念は、必ずや開板目録を拵らえてあることを、考えたからであった。
— 邦枝完二 『曲亭馬琴』 青空文庫
果せるかな、両軒共に、己が見世の開板目録を備えて、田舎への土産の客を待っていた。
— 邦枝完二 『曲亭馬琴』 青空文庫