解版
かいはん
名詞動詞-サ変
標準
distribution of type
文例 · 用例
活字を選り分ける女工の手の敏捷さを、解版臺の傍に立つて見惚れて居ると、「貴方は氣が多い方ですな。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
活字を選り分ける女工の手の敏捷さを、解版台の傍に立つて見惚れて居ると、「貴方は気が多い方ですな。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
「はたらく人々」で徳永直氏は、印刷工場の解版女工であるアサを中心に、この複雑きわまる今日の働く婦人の問題にふれているのである。
— 宮本百合子 『徳永直の「はたらく人々」』 青空文庫
女主人公アサとの対照として作者は用意ふかく愛子、シゲという二つのタイプを描き出し、結婚に対する態度、工場の高度の技術化のためにおこる解版女工の失業についての身のふりかたにコントラストを示している。
— 宮本百合子 『徳永直の「はたらく人々」』 青空文庫
初めは工場の解版部で、活字ケースを運んだり油ブラシで女工員たちと共に追い使われていたが、そのうちに罫線部の小僧に廻された。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
解版工(図516)は机に向って坐り、鑷子を用いて同種類の活字を拾い出し、それ等を沢山ある箱の中の一つの、適当な場所へ返す。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
印刷場で、我国に於ると同様に「生き」たり「死んだ」り〔解版すべき組版を dead form といったりする〕したという言葉を使用するのは、不思議である。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
植字は専ら村木さんがこれに当り、鳴尾君と私の二人が文選を受け持ち、田中さんは近眼だったので主に解版の仕事をやってもらった。
— 小山清 『西隣塾記』 青空文庫