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往返

おうへん
名詞動詞-サ変
1
標準
round trip
文例 · 用例
今にも国家の破壊が行はれるかのやうに、被告が往返する通路には、五歩に一人宛の警官を配置する。
平出修 逆徒 青空文庫
汝は先刻からわが掌の内を往返したにすぎぬではないか。
―沙門悟浄の手記― 悟浄歎異 青空文庫
二年の後には、遽だしく往返する牽挺が睫毛を掠めても、絶えて瞬くことがなくなつた。
中島敦 名人傳 青空文庫
二年の後には、遽だしく往返する牽挺が睫毛を掠めても、絶えて瞬くことがなくなった。
中島敦 名人伝 青空文庫
是より風流の道大に開け、人麿赤人より降つて、西行芭蕉の徒、この詩神と逍遙するが為に、富嶽の周辺を往返して、形なく像なき紀念碑を空中に構設しはじめたり。
北村透谷 富嶽の詩神を思ふ 青空文庫
時に北方より五百商人その国へ馬売りに来り、都に名高き五百妓を招きスチャラカ騒ぎをやらかしけるに、商主一人少しも色に迷わず、夥中最も第一の美妓しきりに誘えど、〈我邪念なし、往返徒労なり〉と嘯いたとは、南方先生の前身でもあったものか、自宅によほどよいのがあったと見える。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
往返をマラソンでヘビーを掛け、水中の実演を余程高速度で埒を明けなければとても十時には帰って来られない。
内田魯庵 八犬伝談余 青空文庫
可なり危険な道路ではあったけれども、日に幾回となく往返しているらしい運転手は、東京の大路を走るよりも、邪魔物のないのを、結句気楽そうに、奔放自在にハンドルを廻した。
菊池寛 真珠夫人 青空文庫
作例 · 標準
例句