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隻脚

せっきゃく
名詞-の形容詞名詞
1
標準
one-legged
文例 · 用例
〔こはドロミット洞窟の〕宮沢賢治こはドロミット洞窟のけ寒く硬き床なるを幾箇の環を嵌められし巨人の白き隻脚ぞかくて十二の十年は事なきさまに燃え過ぐる
宮沢賢治 〔こはドロミット洞窟の〕 青空文庫
隻脚の青年は何か一言きわめてそっけない返事をしたまま、松葉杖のテンポを急がせて行き過ぎてしまった。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
隻脚――だがその不自由さも今はK氏の詩情や憂愁を自らいたわる生活形態と一致させたやや自己満足の諦念にまで落ちつけたかに見うけられる。
岡本かの子 鶴は病みき 青空文庫
隻腕、隻脚は猶その形を存じたり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
)それからもう故人になつた或隻脚の飜訳家もやはり銀座の或煙草屋に第二の僕を見かけてゐた。
芥川龍之介 歯車 青空文庫
(僕は突然K君の夫人に「先達はつい御挨拶もしませんで」と言われ、当惑したことを覚えている)それからもう故人になった或|隻脚の飜訳家もやはり銀座の或煙草屋に第二の僕を見かけていた。
芥川竜之介 歯車 青空文庫
五月某日予等は明子が家の芝生なる藤棚の下に嬉戯せしが、明子は予に対して、隻脚にて善く久しく立つを得るやと問ひぬ。
芥川龍之介 開化の殺人 青空文庫
而して予が否と答ふるや、彼女は左手を垂れて左の趾を握り、右手を挙げて均衡を保ちつつ、隻脚にて立つ事、是を久うしたりき。
芥川龍之介 開化の殺人 青空文庫
作例 · 標準
戦場から帰還した彼は隻脚となっていたが、杖をつきながらも力強く自分の人生を歩み直した。
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隻脚の剣士が一本足でバランスを保ちながら、鋭い一撃を繰り出す姿は、見る者を圧倒した。
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「この隻脚こそが私の誇りだ。守るべきもののために戦った証なのだから」と彼は静かに語った。
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