駁論
ばくろん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
refutation
文例 · 用例
私も黙っていられず、駁論を同誌に寄せて、人の仕事にまで干渉して「これはつまらぬことだろう」とは「つまらぬ注意だろう」とやり返した。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
最も原始的なカテキズム、幼稚な奇蹟|反駁論、最も子供|欺しの拙劣な例を以て証明されねばならない無神論。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
パアマネントの方は婦人達の失笑をかひ、二三の駁論もでたやうだ、然し婦人の結髪統制は噂にすぎないだらう、何故なら婦人の頭の格好まで、国家的見地からあれこれと指図するやうな、尻の穴の小さな為政者はゐないだらうからである。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
三宅は、云い込められた口惜しさを、何うかして晴そうと、駁論の筋道を考えているらしく口の辺りをモグ/\させていた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
「然し……」と、三宅と云う青年が、必死になって駁論を初めようとした時だった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
ところが専門家側では博士の駁論を見て、あっけにとられてしまったものだ。
— 平林初之輔 『或る探訪記者の話』 青空文庫
いわんや、博士は横文字の書物を引証して堂々と反対者に駁論したんだから、多くの読者は一も二もなくまいってしまったものだ。
— 平林初之輔 『或る探訪記者の話』 青空文庫
そして最近には、生田長江氏の左翼の諸作品に対して加えた批評とそれに対する片岡鉄兵氏の駁論(ともに『読売新聞』所載)および川端康成氏の『文藝春秋』二月号の時評等の対立によりてこの同じ問題が再燃しようとしている。
— 平林初之輔 『二つの文学論』 青空文庫