一里塚
いちりづか
名詞
標準
milestone (1 ri apart)
文例 · 用例
しかし、それだけにまた、自分にとっては三十余年前の冬のある曇り日のこの珍しい体験が、過去の想い出の中に聳え立った一里塚のように顕著な印象を止めているものと思われる。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
狭く科学と限らず一般文化史上にひときわ目立って見える堅固な石造の一里塚である。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
またこの出現するのにおのずから場所が定まっている傾向があり、たとえば一里塚のような所の例があげられている。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
(昭和六年八―十月、渋柿) 六 月花の定座の意義 連句の進行の途上ところどころに月や花のいわゆる定座が設定されていて、これらが一里塚のごとく、あるいは澪標のごとく、あるいは関所のごとく、また緑門のごとく樹立している。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
時に、障子を開けて、そこが何になってしまったか、浜か、山か、一里塚か、冥途の路か。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
昔も近江街道を通る馬士が、橋の上に立った見も知らぬ婦から、十里|前の一里塚の松の下の婦へ、と手紙を一通ことづかりし事あり。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
鷹狩が遠出をした、姫路野の一里塚のあたりをお見な。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
八月 向日葵、向日葵、百日紅の昨日も今日も、暑さは蟻の數を算へて、麻野、萱原、青薄、刈萱の芽に秋の近きにも、草いきれ尚ほ曇るまで、立蔽ふ旱雲恐しく、一里塚に鬼はあらずや、並木の小笠如何ならむ。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
作例 · 標準
旧中山道を歩いていると、街道脇に苔むした古い一里塚を見つけた。
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この画期的な新薬の承認は、がん治療の歴史において大きな一里塚となるだろう。
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プロトタイプの完成は、長大な開発プロジェクトにおける最初の一里塚に過ぎない。
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江戸時代の旅人は、一里塚の木陰でわらじを脱いで足を休めたという。
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