頭割り
あたまわり
名詞
標準
sharing equally (costs, profits, etc.)
文例 · 用例
話によれば、これまではずっと赤字続きで、主催者が頭割りでマイナスを被ってきたと言います。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
ところで、以上のような賃銀であるけれど、この賃銀のうちから親爺に頭をはねられ、また難工事は頭割りとなっているから、早暁から夕方まで働いたところで、一日金一円の収入を得るというのは甚だ困難であると、二人の先輩と親爺が代わる代わる私に説明した。
— 佐藤垢石 『泡盛物語』 青空文庫
世の中には不平等な私有財産の制を全く廃して財産をすべて共有とし、頭割りだけずつ平均にこれを使用することを理想としている人もあるが、これは現実の世には行なわるべからざる一種の夢に過ぎぬ。
— 丘浅次郎 『動物の私有財産』 青空文庫
これを國民の頭割りにして見ますと、一人につき平均五反五畝五歩に當ります。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫
それで、頭割りをする役割は、当人の主張の無いのに、当人に代って割増しを主張するほどの好意はないから、常人足並みの労銀が、組の者に托して与八に向って支給されて納まってしまうのです。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そこへ、左次郎が帰ってくると、「おい、待っていたんだ」 と、すぐに三公が調子づいて、「おめえも、この頭割りに入っているんだから、そのつもりでいな」「な、なんですか、それは」「馬鹿に息を喘いでいるじゃねえか、どうしたんだ」「遅くなったので、少し駈けて来たんです」「そんな事あ、まアどっちでもいいや。
— 吉川英治 『醤油仏』 青空文庫
このたび三円以上、そうすると、これを合して六円|乃至七円という頭割りの国民の負担はこの予算から必ず生ずるということは、国民が十分承知しなければならぬことである。
— 大隈重信 『〔憲政本党〕総理退任の辞』 青空文庫
それでお互いの飲み食いした分を出しあう、いいかい、つまりおまえさん方の云う会費だよ、早く云えば、そうだろう」「そこが違うんだが」若い巡査は帽子をぬいで、ハンケチで額と帽子の中を拭いた、「会費というのは頭割りで幾ら幾らと」「そこは違いますよ、違いますとも」あさ子は立てた片膝を左右に揺すった。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
作例 · 標準
毎日、頭割りについて考えています。
我が社の頭割り戦略は重要です。
頭割りの原理は複雑である。
頭割りという言葉が頭から離れない。