汚涜
おとく
名詞動詞-サ変
標準
blasphemy
文例 · 用例
あなたの潔癖があなたの母子情を汚涜することとして、それをあなたに許さないように、僕もあなたのその潔癖を汚しては済まないと思います。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
むす子の存在の仲介によって発展した事情に於て××××……それを母の本能が怒ったのだ、何物の汚涜も許さぬ母性の激怒が、かの女を規矩男から叱駆したのだ。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
そこで今日まで文壇がこの事実に対して、どんな反響をしているかと云うと、一般にファウストが汚涜せられたと感じたらしい。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
これは単に興行したと云うだけを汚涜だと見たのであるが、進んで奈何に興行したかと云う側から汚涜を見出した人があるらしい。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
僕は自分の人間を汚涜することなしに、堪へて行くことは出來なかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
疳性に洗つても洗つても、洗ひ切れない汚涜がしみついてゐるやうな感じだつた。
— 徳田秋声 『のらもの』 青空文庫
汚涜の罪何をもつてかそゝがれんや。
— 宮本百合子 『「或る女」についてのノート』 青空文庫
彼等悪徒ハ区々たる銅臭のために其良心を汚涜せられ同郷の友を殺して私利を貪るに汲々たり。
— 田中正造 『非常歎願書』 青空文庫
作例 · 標準
例句