無音
むおん
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #30641 · 青空 91 例
標準
silence
文例 · 用例
最後の汽車と騎馬との追っ駆けは、無音映画としてはあまりに陳套な趣向であるが、しかしあの機関車の音と画像と、馬のひづめの音と足掻きの絵との加速度的なフラッシュ・バックにはやはりちょっとすぐにはまねのできない呼吸のうまみがあるようである。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
」と私は、すかさず平素の御無音をついでに謝した。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
その膨れて張った、すべすべとつやつやとした美女の生肌の、丸太の首根っこに、灰銀色の旋転光の截断刃が、物の気持ちよく、それも音もなく、(恐らく澄心の極とはこうした無音だろう。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
西はシエラネヴァダ山脈から東はネブラスカ、北はイエローストーン川から南はコロラドまでの、荒廃した無音の地だ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
ただ無音、息の詰まる完全な無音―― この大平原に命の影ひとつとしてない、と人は言うが、それは少し違う。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
ところで、天と地の底なしの明るみを湛えた空洞の無音状態に耳をそばだてながら、貝殻の空鳴りと同様の、無形の、巨大な翅音の竜巻に巻き込まれて窒息しかかつてゐたところに、突如として、桑畑の一隅の小屋から破裂して来た珍奇な唱歌隊の合唱に、云はゞ私は救助されて、地上に伴れ戻されたのであつた。
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫
そしてすべてが深海の底のように無音の状態に置かれてあるのが、さらにこの部屋を恐ろしいものにした。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
口を開けばこそ、音吐朗々として、眞に凛たる男兒の聲を成すが、斯う無音の儘で相對して見れば、自分はモウ直視するに堪へぬ樣な氣がする。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
作例 · 標準
深夜の図書館は、物音ひとつしない無音の世界だった。
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突然の無音に、皆が何事かと顔を見合わせた。
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彼の足音は、まるで無音であるかのように静かだった。
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ウィキペディア
無音(むおん)は、音がない、または、聞こえない状態である。
出典: 無音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0