乙女心
おとめごころ
名詞
標準
girl's feeling
文例 · 用例
(昭和十年五月、映画評論) 十五 乙女心三人姉妹 川端康成の原著は読んだことはないが、この映画の話の筋はきわめて単純なもので、ちょっとした刃傷事件もあるが、そういう部分はむしろはなはだ不出来でありまた話の結末もいっこう収まりがついていない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
さても可愛いこの娘、この大河なる団栗眼の猿のような顔をしている男にも何処か異なところが有るかして、朝夕慕い寄り、乙女心の限りを尽して親切にしてくれる不憫さ。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
加世子が純白な乙女心に父を憎んでいるということも解っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
今より思へば殺し参ゐらせたらむやも計り難けれど、世知らぬ乙女心のおぞましさに其時は夢更心付き候はず。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
乱れ咲く乙女心の野菊かな、なんてのは少しへんだが、それでも、けしからぬと怒るほどの下手さではないと思った。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
とすると、あの、乱れ咲く乙女心の野菊かな、とかいう変な句も、くさい。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
乱れ咲く乙女心の、という句。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
フランシスが狂気になったという噂さも、父から勘当を受けて乞食の群に加わったという風聞も、クララの乙女心を不思議に強く打って響いた。
— 有島武郎 『クララの出家』 青空文庫
作例 · 標準
例句