女心
おんなごころ
名詞頻度ランク #34604 · 青空 182 例
標準
woman's heart
文例 · 用例
(昭和十年五月、映画評論) 十五 乙女心三人姉妹 川端康成の原著は読んだことはないが、この映画の話の筋はきわめて単純なもので、ちょっとした刃傷事件もあるが、そういう部分はむしろはなはだ不出来でありまた話の結末もいっこう収まりがついていない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
さても可愛いこの娘、この大河なる団栗眼の猿のような顔をしている男にも何処か異なところが有るかして、朝夕慕い寄り、乙女心の限りを尽して親切にしてくれる不憫さ。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
』と母君の纎手に依りすがると春枝夫人は凛々しとはいひ、女心のそゞろに哀を催して、愁然と見送る良人の行方、月は白晝のやうに明だが、小蒸※船の形は次第々々に朧になつて、殘る煙のみぞ長き名殘を留めた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
」と、鼻紙へ密と置くと、冷い風に淡い紅……女心はかくやらむ。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
唇の両端のつりあがった瞳の顔から推して、こんなに落ちぶれてしまっては、もはや嫌われるのは当り前だとしょんぼり諦めかけたところ、女心はわからぬものだ。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
しかし声はふるえ、それがせめてもの女心だと亡夫を想った。
— 織田作之助 『薬局』 青空文庫
加世子が純白な乙女心に父を憎んでいるということも解っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
これではとても記憶えられぬと思うと、女心のせつなさに、下駄と三味線を両手に持って、死ぬる思いで馬力から飛び降りて逃げ帰ったものと知れた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫