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隠し

かくし
名詞名詞-接頭辞名詞-接尾辞頻度ランク #4013 · 青空 265
1
標準
hiding
文例 · 用例
アンチテエゼの成立が、その成立の見透しが、甚だややこしく、あいまいになって来て、自己のかねて隠し持ったる唯物論的弁証法の切れ味も、なんだか心細くなり、狼狽して右往左往している一群の知識人のためにも、この全体主義哲学は、その世界観、その認識論を、ためらわず活溌に展開させなければなるまい。
太宰治 多頭蛇哲学 青空文庫
しかもそれを色々隠して、来客と話さねばならないのである。
萩原朔太郎 僕の孤独癖について 青空文庫
水菓子屋の目さめるような店先で立止って足許の甘藍を摘んでみたりしていたが、とうとう蜜柑を四つばかり買って外套の隠しを膨らませた。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
外套の隠しへねじ込むと蜜柑がつかえるから、また片手でしっかりさげて歩き出した。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
忠義なハルメソンとその子が王の柩を船底に隠し、石ころをつめたにせの柩を上に飾って、フィヨルドの波をこぎ下る光景がありあり目に浮かんだ、そうしてこの音楽の律動が櫂の拍子を取って行くように思われた。
寺田寅彦 春寒 青空文庫
その一端に火をつけて「火渡し」と云って次の人に渡すと、次の人は「しりつぎ」と答えて次へ廻す、それからだんだんに東京でいわゆる「尻取り」をするのであるが、言葉に窮して考えている間に火が消えるとその人は何かしら罰として道化た隠し芸を提供実演しなければならないのである。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
併しながら「亡び行く生物」の中に、この菜の花が、次第に加わるのではなかろうか、それとも都落ちの仲間に入って、次第に我等の付近から、影を隠してしまうのではあるまいか、場末の旅籠屋などで、食膳の漬け菜の中から、菜の花の蕾が交って出ることがあるが、偶然だけに、どんなにか私を悦ばすことだろう。
小島烏水 菜の花 青空文庫
急峻な登りを行く、雲は赤石山を包み隠して、西南にその連嶺の西河内岳の一角を現わした、さすがに富士山のみは、深くまつわる山を踏み踰えて、ひとり高く半天に立っている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
作例 · 標準
「もう、隠し事はなしって約束したじゃない!」と彼女は少し怒ったように顔を覗き込んだ。
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子供たちは庭の隅々を駆け回り、誰にも見つからない最高の隠し場所を探して宝探しを楽しんでいる。
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その古いお屋敷には、本棚の裏側に外からは絶対に見えない隠し階段があるという噂だ。
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「へぇー、こんなところに隠しスイッチがあったのか。全然気づかずに通り過ぎてたよ」
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2
標準
pocket
作例 · 標準
「あら、このジャケットの内側に隠しがあるわ。予備の千円札を入れておいたのを忘れてた」
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忍者は衣装のあちこちに隠しを作り、手裏剣や煙幕の粉を気づかれぬよう忍ばせていたという。
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「このリュック、背面に隠しが付いているから、海外旅行中のパスポート入れに丁度いいんだ」
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「あちゃー、ズボンの隠しに穴が開いてて、小銭が全部裏地の隙間に落ちちゃったよ」
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