散薬
さんやく
名詞
標準
powdered medicine
文例 · 用例
而して母が散薬を飲みづらがつて居るから、赤坊の病気の時のオブラートが残つてゐるならくれろと云つた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
その散薬の包み袋が人間のと全く同じであるが、名前の所には吉村氏愛猫としてその下に活字で「号」の字があった。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
眠れなかったら、あとで散薬か何か上げますから、それを服んだらいいでしょう。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
散薬なら二三日前に頂戴したのがまだ残っていますが……」「そうして適当な判断を下してくれませんか……品夫が外国の探偵小説にカブレて、そんな事を云い出したものか、それともほかに何か理由があっての事か……どうかというような事を……」「ハハハハハ……ドウモそう性急に仰言っちゃ困りますがね。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
その枕元から、白い散薬の包紙が一枚、ヒラヒラと床の上に舞い落ちた。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
お医者は、あの翌日から、おなかをこわしたとかで休んでいらして、私がおくすりを頂きに行って、お母さまのご容態の思わしくない事を看護婦さんに告げて、先生に伝えていただいても、普通のお風邪で心配はありません、という御返事で、水薬と散薬をくださる。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
……だが、その翌日彼が街に出て処方箋どおり求めて来た散薬は、もう妻の口にまるで喜びを与えなかった。
— 原民喜 『美しき死の岸に』 青空文庫
食後の散薬を呑んだかとおもうと、間もなく妻は吐気を催して苦しみだした。
— 原民喜 『美しき死の岸に』 青空文庫
作例 · 標準
錠剤を飲むのが苦手な子供のために、医師は飲みやすい甘い味の散薬を処方してくれた。
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散薬を水に溶かして飲む際、粉末が喉に張り付かないようにオブラートに包んで飲んだ。
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昔ながらの薬箱には、胃腸の調子を整えるための散薬が常備されている。
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