粉薬
こなぐすり異読 こぐすり
名詞
標準
powdered medicine
文例 · 用例
枕上の小卓の上に大型の扁平なピストルが斜めに横たわり、そのわきの水飲みコップの、底にも器壁にも、白い粉薬らしいものがべとべとに着いているのが目についた。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
粉薬と水薬をくれたが、随分はやらぬ医者らしく、粉薬など粉がコチコチに乾いて、ベッタリと袋にへばりつき、何年も薬局の抽出の中に押しこんであったのをそのまま取り出して、呉れたような気がして、なにか頼りなかったが、しかし道子は姉がそれを服む時間が来ると、「どうぞ効いてくれますように。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
愚図愚図云うと、貴様共をみんな盲にして終うぞ」 と云ううちに、鞄から小さな粉薬の瓶を出しました。
— 夢野久作 『豚吉とヒョロ子』 青空文庫
その代りおれは泊めてくれるまでここを動かない」 と云ううちにその粉薬を仕舞って、その宿屋の上り口のところにドッカリと座りますと、今度は鞄からパイプを出して、黒い色の煙草を詰めて、火をつけてスパリスパリと吸い初めました。
— 夢野久作 『豚吉とヒョロ子』 青空文庫
そんならも一度驚かしてやる」 と独言を云って、鞄の中から小さな瓶を取り出して、中に這入っていた粉薬を傍にあった火鉢の灰の中へあけて、スッカリ掻きまわしてしまいました。
— 夢野久作 『豚吉とヒョロ子』 青空文庫
わたくしはすぐに承知して、ええ、そんな薬があるならば飲みましょうと言うと、市野さんは袂から小さい粉薬の壜を出して、これは秘密の薬だから決して人に見せてはいけない、飲んでしまったら空壜を川のなかへほうり込んでしまえという。
— 岡本綺堂 『水鬼』 青空文庫
(正吉は棚より金属製のコップを取り、それに桶の水を汲み入れて持ち来れば、モウロはポケットより紙につつみたる粉薬をとり出す。
— ――Were-Wolf―― 『人狼』 青空文庫
思案に行き詰まったお常は、或粉薬を飯にまぜて又四郎を鼠のように殺そうとしたが、飯炊の長助に妨げられて成功しなかった。
— 岡本椅堂 『黄八丈の小袖』 青空文庫
作例 · 標準
幼い子供に粉薬を飲ませる時は、水に溶かして与えることが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
苦い粉薬を飲むのが苦手で、いつも水なしで無理やり飲んでいた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
昔ながらの粉薬は、即効性があると言われている。
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