末子
ばっし異読 まっし・すえこ
名詞
標準
youngest child
文例 · 用例
父は六十三母は五十九余は其の末子である。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
勿論其の当時にあっては予も総べての希望を諦め老親の膝下に稼穡を事とする外なしと思ったが、末子たる予は手許に居るというても、近くに分家でもすれば兎に角、さもなければ他家に養子にゆくのであるから、老親の希望を遺憾なく満足させるは、少しく覚束ない事情がある。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
末子であるから埒もなくかわいいというわけではないのだ。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
この女房の母親で、年紀の相違が五十の上、余り間があり過ぎるようだけれども、これは女房が大勢の娘の中に一番|末子である所為で、それ、黒のけんちゅうの羽織を着て、小さな髷に鼈甲の耳こじりをちょこんと極めて、手首に輪数珠を掛けた五十格好の婆が背後向に坐ったのが、その総領の娘である。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
」俄かにラクシャンの末子が叫ぶ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
末子の純次に対しては無智な動物のような溺愛を送っていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
末子のカロラインはすぐ泣き声になってどうしてもするのだと言い張る。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
母親の羽がいの最後の力は、ただ一人残った末子の皆三の上に蒐められた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
作例 · 標準
彼は三兄弟の末子で、家族みんなから可愛がられている。
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末子はいつも甘えん坊で、母親の膝の上がお気に入りだ。
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彼女は末子だからか、のびのびと育った印象がある。
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