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宿坊

しゅくぼう
名詞頻度ランク #43805 · 青空 57
1
標準
visitor's or pilgrims' lodgings in a temple
文例 · 用例
ことしの春遊んだ吉野山中の宿坊に似た庭景色だと思うが、あの色つやのいい青苔と、座敷一杯に舞い込む霧のわびしさは、およぶべくもない。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
さすがに上吉田は、明藤開山、藤原|角行(天文十年―正保三年)が開拓して、食行身禄(寛文十一年―享保十八年)が中興した登山口だけあって、旧|御師町らしいと思わせる名が、筆太にしたためた二尺大の表札の上に読まれる、大文司、仙元房、大注連、小菊、中雁丸、元祖|身禄宿坊、そういった名が、次ぎ次ぎに目をひく。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
宿坊の造りは一定していないが、往還から少し引ッ込んだ門構えに注連を張り、あるいは幔幕をめぐらせ、奥まった玄関に式台作りで、どうかすると、門前に古い年号を刻み入れた頂上三十三度石などが立っている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
議会の開催中彼は駿河台に宿を取っていたが、この土地の宿坊にも着替えや書類や尺八などもおいてあり、そこから議会へ通うこともあれば、銀子を馴染の幇間とともに旅館へ呼び寄せることもあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
夕方から倉持も宿坊にしている銀子の入りつけの家で、二た座敷ばかり廻っているうちに、女中からもそのことを言われて、町中みんながとっくに知っており、知らぬのは当の自分だけだと感づき、客たちの目にさえそれがありあり読めるように思えて来た。
徳田秋声 縮図 青空文庫
いや、またまこと困れば、天神様の神官殿別懇じゃ、宿坊で借りて行く……南無妙、」 と押つけるように出してくれる。
泉鏡花 縁結び 青空文庫
彼女は男といっしょに室へ帰ったが、翌朝になって自動車で男といっしょに海岸にある男の宿坊へ引返していると、男は笑って云った。
田中貢太郎 料理番と婢の姿 青空文庫
「ごいっしょにお詣りをしましょうか」 とも言ったが、双方とも供の者の不思議に思うことを避けて、おとどのほうではまだ豊後介にも事実を話す間がないままで同時に宿坊を出た。
玉鬘 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
高野山の宿坊に泊まって、早朝の勤行に参加することにした。
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この宿坊では、地元の旬の野菜をふんだんに使った精進料理が味わえる。
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宿坊での静かな夜は、日々の喧騒を忘れさせてくれる貴重な時間だった。
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ウィキペディア

宿坊、宿房(しゅくぼう)は、主に仏教寺院や神社などで僧侶や氏子、講、参拝者のために作られた宿泊施設である。僧侶専用の施設は僧房ともいう。本来は僧侶や参拝者のみに特化した宿泊施設だったが、現在では一般観光客も積極的に受け入れる施設も増加し、それに伴い設備やサービスの拡充の傾向が見られる。高野山福智院のように天然温泉を引いた露天風呂を併設する寺院もある。

出典: 宿坊 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0