幼者
ようしゃ
名詞
標準
young child
文例 · 用例
長幼、序ありとは言いながら、幼者たるもの、また、つらい哉。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
あれはもう初夏の頃で、そろそろれいの中小都市爆撃がはじまって、熱海伊東の温泉地帯もほどなく焼き払われるだろうということになり、荷物の疎開やら老幼者の避難やらで悲しい活気を呈していた。
— 太宰治 『雀』 青空文庫
一は老者の自ら主とせざるを可とするを云ひ、一は幼者の智も亦師とす可きあるを云へる、彼此共に其の意の聊か似通へるところあるもをかし。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
ふりにける頭の雪を見る人も劣らずぬらす朝の袖かな と歌い、また、「霰雪白紛紛、幼者形不蔽」と吟じていたが、白楽天のその詩の終わりの句に鼻のことが言ってあるのを思って源氏は微笑された。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
而して僅に十一歳の幼者をば、識らぬ人に託して遣るに忍びで、遂におのが一人の愛児をもさし出だして、其の行を共にせしむるに至りき、奉公の衷心、亦何ぞ美なるや。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
しかるに昔は幼者と成年とは非常の変化で、まず生れ落ちた時の産髪は直ちに剃ってしまい、後の方へ『じじっ毛』と言って少しばかりの髪を残して置く、それから少しすると耳の上の所へも少しの髪を貯えて、これを『やっこ』と言う。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
階級本能が発達すると、人間の頭は生れながらに、全く階級の観念に司配せられ、目上の者には服従せずにはいられず、子は親に服従し妻は夫に服従し、幼者は老人を敬い、弟子は師匠の影を踏まぬ。
— 丘浅次郎 『人間生活の矛盾』 青空文庫
此点より見るときは、以上の神話はまた、幼者成功説話の一例としても、観察し難きに非ず。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
作例 · 標準
公園では、母親が幼者たちを暖かく見守っていた。
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幼者の成長は早く、日々新しいことを吸収していく。
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災害時には、幼者や高齢者の避難誘導が特に重要になる。
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