中屋敷
なかやしき
名詞
標準
daimyo's spare residence or emergency refuge
文例 · 用例
市ヶ谷の月桂寺の西、尾州家の中屋敷の下におびとりの池という、かなり大きそうな池が水色に染められてあった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
この事、中屋敷下屋敷へも遍く聞え渡ったので、血気の若侍共は我れその変化の正体を見届けて、渡辺綱、阪田公時にも優る武名を轟かさんと、いずれも腕を扼って上屋敷へ詰かけ、代る代る宿直を為たが、何分にも肝腎の妖怪は形を現わさず、夜毎夜毎に石を投げるばかり。
— 岡本綺堂 『池袋の怪』 青空文庫
「去年の長州屋敷の一件もありますからね」 蛤御門の事変から江戸にある長州藩邸はみな取り壊しになったが、去年の八月、麻布|竜土町の中屋敷を取り壊した時には、俄かに大風が吹き出したとか、奥殿から大きい蝙蝠が飛び出して諸人をおどろかしたとか、種々の雑説が世間に伝えられた。
— 歩兵の髪切り 『半七捕物帳』 青空文庫
この坂部という人が、丁度そこに来合わせていた住吉町の竜蔵の子分二人を連れて、川越藩の中屋敷へ受け取りにゆくと、その帰り途で次郎兵衛が暴れ出した。
— 川越次郎兵衛 『半七捕物帳』 青空文庫
舊くはあるが床しい家中屋敷で、庭に咲く百日紅、花はないまでも桔梗、芍藥なぞ、この地方の夏はそこにも深いものがあつた。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
蘭軒が本郷丸山の阿部家の中屋敷に移ったのは後の事である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
榛軒は目見の日に本郷丸山の中屋敷から登城した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
榛軒は本郷丸山の阿部家の中屋敷に住んでいた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の武家屋敷には、大名の中屋敷がいくつも存在した。
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彼は大名の中屋敷に勤めることになり、江戸へ上京した。
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中屋敷は、本邸とは別に構えられた広大な敷地を持つ邸宅だった。
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標準
residence of a daimyo's successor
作例 · 標準
藩主の後継ぎは、通常、城下の中屋敷で教育を受けた。
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若殿は中屋敷から本城へ通い、藩の政務を学んだ。
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中屋敷は、次期藩主が成人するまでの重要な居住空間だった。
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