一曲
いっきょく
名詞
標準
tune (melody, piece of music)
文例 · 用例
これもやはり、蕪村の詩情が本質している郷愁|子守唄の一曲である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そうして激昂する心を抑えてピアノの前に坐り所定曲目モザルトの一曲を弾いているうちにいつか頭が変になって来て、急に嵐のような幻想曲を弾き出す、その狂熱的な弾奏者の顔のクローズアップに重映されて祖国の同志達の血潮に彩られた戦場の光景が夢幻のごとくスクリーンの面を往来する。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
西袋も今はその辺に肥料会社などの建物が見えるようになり、川の流れのさまも土地の様子も大に変化したが、その頃はあたりに何があるでもない江戸がたの一曲湾なのであった。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
今しも一曲が終わったらしい、聴者の三四人は立ち去った。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
三 縁辺に席を与えて、まず麦湯一杯、それから一曲を所望した。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
ただ覚えているのは、ケーベルさんが一曲の演奏を終わって、静かに横にからだを向けて、椅子に腰かけたままじっと耳をすまして楽器と天井の間に往復する音波の反響に聞き入っていた瞬間の姿である。
— 寺田寅彦 『二十四年前』 青空文庫
あらゆる火花のエネルギーを吐き尽くした火球は、もろく力なくポトリと落ちる、そしてこの火花のソナタの一曲が終わるのである。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
浜にいるのが胡坐かいたと思うと、テン、テン、テンテンツツテンテンテン波に丁と打込む太鼓、油のような海面へ、綾を流して、響くと同時に、水の中に立ったのが、一曲、頭を倒に。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
作例 · 標準
ピアノから流れる一曲は、どこかで聴いたことがあるような、懐かしいメロディーだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ライブの最後に演奏された一曲は、観客の心を一つにした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「この曲、すごく気に入った!もう一曲リクエストしてもいいですか?」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
古びたオルゴールから、かすかに一曲が奏でられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite