額面
がくめん
名詞頻度ランク #21821 · 青空 161 例
標準
face value
文例 · 用例
この山を中心にして、周囲の展望は変化する、大空へ掛けた額面として、横から見たり、裏返しに見られる山だ。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
――ちよつとお待ち……」 さういひながら、玄関つゞきの茶の間へはひると、青木さんは紙にくるんだ額面十円の△△債劵を背広の内がくしから、如何にも大|事さうに取出した。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
」 奧さんは晴れ晴れしくひとみを輝かしながら、暫らくその額面に眺め入つてゐた。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
信者の寄進したものと云つても、押絵細工の額面か、鼻や手足の欠けた人形か、絹の色糸がかがつてはあるが何の値もない手毯か、そんなものより外は、一つだつて金目の籠つた品物のないのは、彼がふだんようく知つて居る所である。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
長押の額面の文字を眺めて居る位の感じで、自由と云ふ文字を遠くに置いて之を※悦して居たのである。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
――故郷の大通りの辻に、老舗の書店の軒に、土地の新聞を、日ごとに額面に挿んで掲げた。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
かの女はつと立ち上り、その大額面の下に立ってやや小腰をかがめ、「これ、規矩男さんの、おとうさまでいらっしゃいましょうか」と云った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
釣り込まれたようにかの女のそばへ寄って来て、思わず並んで額面を見上げた夫人は、無防禦な声で、「はあ」と云ったが、次にはもう意志を蓄えている声で、「これはあんまりよく似ちゃおりません。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
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額面 または名目価値とは硬貨、債券、切手、紙幣などに、それ自体の価値を発行体が記したものである。
出典: 額面 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0