悪夢
あくむ
名詞頻度ランク #10374 · 青空 837 例
標準
nightmare
文例 · 用例
小学校から中学校へかけ、学生時代の僕の過去は、今から考えてみて、僕の生涯の中での最も呪わしく陰鬱な時代であり、まさしく悪夢の追憶だった。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
やもりと荒物屋には何の縁もないが、何物かを呪うようなこの阪のやもりを行き通りに見、打ち続く荒物屋の不幸を見聞きするにつけて、恐ろしい空想が悪夢のように心を襲う。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
殺風景な病室の粗末な寝台の上で最期の息を引いた人の面影を忘れたのでもない、秋雨のふる日に焼場へ行った時の佗しい光景を思い起さぬでもないが、今の平一の心持にはそれが丁度覚めたばかりの宵の悪夢のように思われるのである。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
数学嫌いの生徒は日本に限らないと見えて、モスコフスキーの云うところに拠ると、かなりはしっこい頭でありながら、数学にかけてはまるで低能で、学校生活中に襲われた数学の悪夢に生涯取り付かれてうなされる人が多いらしい。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
ちょっと悪夢からさめたような感じもする。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
私は悪夢の中で夢を意識し、目ざめようとして努力しながら、必死に※いている人のように、おそろしい予感の中で焦燥した。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
過去は焦躁と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
彼は魂の脱穀となった妾の身体を抱いて、捕えがたい悪夢に陥って行きました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
作例 · 標準
悪夢は日常生活で良く見かける現象だ。
悪夢対策に多くの企業が投資している。
悪夢に関する最新の研究結果が発表された。
この作品では悪夢がテーマとして扱われている。