水田
すいでん
名詞頻度ランク #11237 · 青空 767 例
標準
(water-filled) paddy field
文例 · 用例
それらの山の裾へひろがるところの、違い棚のように段を作っている水田からは、稲の青葉を振り分けて、田から田へと落ちる水が、折からの旱天にも滅げず、満々たる豊かさをひびかせて、富士の裾野のいかにも水々しい若さを鮮やかに印象している。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
殊に私を驚喜させたのは、その水田に臼づくところの、藁屋の蔭の水車であった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
私の郷里のやうに、又日本の大部分のやうに、どちらを見てもすぐ鼻の先に山が聳えて居て、僅の低地には鬱陶しい水田ばかりしかない土地に育つたものには、此のやうな景色は珍しくて、そして如何にも明るく平和にのび/\した感じがする。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
米を食つて育つて居ながらかういふ事をいふのはすまないが、水田といふものゝ景色は何故か私には陰氣な不健康な感じを與へる。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
私たちは藤枝の宿で、熊谷蓮生坊が念仏を抵当に入れたというその相手の長者の邸跡が今は水田になっていて、早苗がやさしく風に吹かれているのを見に寄ったり、島田では作楽井の教えて呉れた川越しの蓮台を蔵している家を尋ねて、それを写生したりして、大井川の堤に出た。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
田舎を恐るわたしは田舎をおそれる、田舎の人気のない水田の中にふるへて、ほそながくのびる苗の列をおそれる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
また彼はプノンペンから自動車に搭乗して国境のゴム園に車をカンボジヤの原野、白鷺の飛ぶ直線道路を、水田に遊ぶ水牛のなかを疾走させた。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
蛙が、夜がな夜ッぴて水田でやかましく鳴き騒いでいた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
作例 · 標準
黄金色に輝く稲穂が、広大な水田を埋め尽くす秋の景色は圧巻だ。
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田植えの時期、水田に張られた水が鏡のように夕焼けを映し出していた。
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カエルの鳴き声が響く夜の水田を、懐中電灯を持って散策した。
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